骨格矯正の症例3 首の痛み(お名前は仮名です)
首の痛みを訴えられ、当院に受診されたJさん
色々な整骨院に通っていたが、一時的には良くなるのだがすぐ痛みが出てしまうとの事で
当院に転院していらっしゃいました
まず首の動きを見ます
Jさんの場合は横に倒す際、右に回す際に、痛みが増強するようです
動きと痛みのパターンから寝違えの可能性もあります
寝違えの場合は首の筋や関節の炎症が起こりますので
患部の皮膚温が高くなり、熱感を触知できます
患部の熱感を確認するとこれが全くありません
むしろ、首の周りの皮膚温は冷たく感じるほど低くなっています
これは血行不良から起こっている状態が推察されます
炎症性疾患ではない事が判明しましたので
安心して骨格矯正に移っていきます
骨格矯正では、骨盤、腰、背中、首を順番に整えていきます
首の症状なので首だけを治せばよいように感じるかもしれませんが
脊柱=背骨の骨は連なって運動していますので
全体を整えてあげる事でより、症状の改善を見込めるのです
逆に首だけを施術して他がそのままだと、症状が元に戻りやすくなります
Jさんは骨盤と腰の骨の関係が右捻じれ
腰は全体に右に倒れ、右捻じれ
しかし背中は左捻じれになっていました
更に、首では右捻じれと左捻じれが混在しており
互い違いの状態になっています
ほんの数ミリの事なので触診でもわずかなずれです
これを、本当にその方向にずれているかを確かめる検査をして
間違いないかを確認しながら必要な方向に矯正をしていきます
触診だけで矯正の方向を決めてしまうと
その先生のその日の体調で見逃したり、逆に感じてしまったりしてしまいますので
この客観的検査は重要です
Jさん、矯正の後は体が動きやすくなったと喜んでいただきました
次の矯正は1週間後、体が矯正した体に慣れた頃に再度行います
この時に、普段から出やすい歪みの体の状態が分かるようになっています
この2回目でかなり改善を見られたので、次は手技療法の治療を受けていただきます
骨格矯正はフレームの治療ですので
周りを支えている筋肉や靭帯、腱の治療を合わせる事で
より、すっきりした状態に持っていくことが出来ます
Jさんは2回の矯正、のち6~7回の手技療法で
症状が殆ど無くなり、喜んでいただきました
今は定期的に矯正と手技療法を受けていただいています
週1回の手技療法と、月1回の矯正治療で、良い状態を維持できているとの事です
首や腰の症状には骨格矯正が有効な事が多いですので
是非、皆さんにも受けていただきたいと思います