スポーツ鍼灸の症例1 足首の捻挫の施術
足首の捻挫をしてすぐ、当院に来院されたLさん
バスケットの練習をしていて、ジャンプした着地に相手の足を踏み
足首を強く捻ってしまったとの事
患部のある方は殆ど足が付けず、引きずっておられますが
来月に大事な試合があるので何とか早く治してほしいとの要望です
通常の施術でも回復していく事は可能ですが
来月の試合に向けて出来るだけ早く回復し練習に戻りたいという要望を受けて
鍼治療を併用する事にしました
ここでポイント
何かを踏んで捻挫した、というような
かなり関節に負担がかかるような捻挫の場合
かなり広範囲に捻挫している可能性が有ります
捻挫の際にチェックするところを列記すると
1 外くるぶし
2 内くるぶし
3 第五中足骨基底部(腓骨筋腱)
4 ショパール関節~立方骨付近
5 リスフラン関節
6 前脛腓関節~伸筋支帯
7 アキレス腱~後脛腓関節
8 たまに足内筋(骨間筋)
細かくいうともっとありますが、ここでは省略しますね
Lさんは1、2、3、4、6を痛めていました
この判断を的確に行い、必要な施術を選択できれば
回復を大幅に早める事が出来ます
水野先生はこういう外傷を鍼で治す経験がとても豊富な先生です
足首や下腿部でぱんぱんに腫れている所と、周りのポイントに鍼を打っていき
暫く置鍼すると、足の腫れがぐっと良くなっています
ここから患部のリンパマッサージを行い、腫れをさらに取っていきます
痛みの出る治療ですが、試合の為にLさんには少し我慢していただきます
2つの処置によって、足の腫れはかなり軽減しました
次の日も来ていただき、施術を行っていきます
見ると、昨日の鍼のおかげで足の腫れや熱感がさらに収まってきています!
当日は足全体の骨や腱の形が分からないほど腫れていましたが
ある程度、分かるようになってきました。つまり腫れが引いたという事
昨日は足を地面に着けることもつらかったのですが
今日は足を着いて歩けるとの事
かなり改善したことが分かります
このように処置を繰り返し、ほぼ毎日治療する事で2週間目に練習復帰
なんとか次月の大会に間に合わせる事が出来ました
この処置のポイントは
1 ケガをしてすぐ治療が出来た(受傷した当日すぐ)
2 鍼治療を繰り返し行えた(治療費用もかかりますのでトレードオフです)
3 患者さんがキチンと大会前まで通院をしてくれた
大きな怪我の処置は、治療開始のタイミングも重要ですし
繰り返し良い治療が行えるかどうかもポイントになります
この症例ではすべてがいい方向に持って行けた為、早期の改善に繋がったと思います
怪我からどうしても早く復帰したい、大けがを早く治したいという場合は
ケガをしたらすぐに、経験のある鍼灸師の先生に頼みましょう